【 はじめに 】
私はLightwave2019を使っています。
Lightwaveは2015でバージョンがしばらく更新されなくなりました。
Lightwave2015は比較的低スペックのPCでも動作して、しかも動作が軽いので、高度なCGを作るのでなければ使い勝手の良いソフトでした。
しかし、レンダリングがMAYAやMAXに比べると見劣りするので、Lightwave2018で大幅にシステムが見直されました。
Lightwave2018は2015と比べて動作が遅く、2015で使えていたプラグインが使えないとか、おかしな動作をする時があり、すごく悩みました。
Lightwave2019になると、だいぶシステムが安定して、2020で機能が追加されましたが、あまり欲しい機能ではない割にバージョンアップの料金が6万位したのでバージョンアップしませんでした。
さて、今回は背景画像にキャラクターオブジェクトの影を落とすのですが、Lightwaveのシャドウキャッチャーの機能を使います。
しかし、シャドウキャッチャーの使い方がわからなくて、かなり悩んだので使用方法の覚書としてブログに残すことにしました。
【 Shadow Catcherのチュートリアル 】
Shadow CatcherのチュートリアルはLightwave11に付属しています。
NewContentフォルダー ⇒ Shadow_Catcher_Node ⇒ TRex_in_Garden ⇒ ScenesのTRex_in_Garden.lwsファイルを開きます。
“オブジェクトを開く”でシーン内にPlane_50m_Divided.lwoファイルを追加します。
レンダーフレームで見てみると影か作成されています。
色質感編集パネルを開いてPlane_50m_Divided.lwoのノード編集を見るとShadow Catcherが追加されています。(Shadow CatcherはMaterialのプルダウン内にあります。)
Lightwave11のシーンファイルは2019では開けないので、これと同じ方法を2019でやればいいということでやってみました。
【 Lightwave2019でのShadow Catcher 】
モデラーのボックス作成で幅50m、高さ0m、奥行き50mの板を作ります。
色質感編集で色のRGBを181 192 208にします。
拡散レベルを68.0%にします。
この設定はLightwave11のチュートリアルを真似ただけで変えてもいいかもしれません。
レイアウトでキャラクターと作成した板(ground)を読み込みます。
ライトを設定します。(平行ライト、面ライト、環境ライト)
平行ライトの位置で影の向きが変わります。
背景にする画像ファイルを読み込みます。
レンダーフレームで見てみるとgroundもレンダリングされます。
色質感編集でgroundのノード編集を開いてShadow Catcherを追加しようとしましたが、ノードの項目にShadow Catcherがありません。
実は2019はShadow Catcherはノードで追加するのでなく、メニューで選択する仕様に変わっています。
色質感編集のシェーディングモデルタブのシェーディングモデルをシャドウキャッチャーにします。
Groundはなくなり、影だけがレンダリングされます。
しかし、影が薄すぎます。
影は平行ライトで作るので、面ライトと環境ライトのレイトレースシャドウのチェックを外してみたところ…
影は少し濃くなりましたが、背景のバイクの影と比べると薄すぎます。
背景パネルの空の色が明るい青なので、これを灰色に変えてみました。
そうすると影が濃くなりました。
面ライトと環境ライトのレイトレースシャドウのチェックをオンにしても影の濃さは変わらないので、チェックはオンに戻しました。
影の濃さは背景の空の色で変えられるのですが、空の色を暗くするとオブジェクトも暗くなってしまうので、ライトで調整します。
今回のShadow Catcherを使って作成した動画です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。