こんにちはオトタマです。
今回はいつもの動画とは趣向が違うオールドギターリペアの動画を投稿しました。
見やすいようにできるだけ短くまとめたせいで、説明不足なところがありますのでブログの方で追加説明します。
え、見たことない・・・
では、どうぞご覧ください。
第12話 異世界娘が現実世界にやって来た オールドギターリペア【 3DCG アニメ DIY 】
【 補足説明1 : 接着材について 】
さて、初めのインレイ修理で木材の接着はタイボンドでドットインレイ(真珠貝)の接着はエポキシボンドを使っています。
< タイボンド >
昔のギターはニカワで接着されていたそうです。今はタイボンドが使われています。
ホームセンターで売っているところもありますが、どこにでもある感じではありません。アマゾンで購入できますので、そちらを利用されるのが1番かと思います。
< エポキシボンド >
近所のホームセンターで買ったものです。動画ではエポキシボンドという商品ですが、数日前に買いに行ったところ、名称が違っていました。(写真のもの)
【 補足説明2 : ペグの止めネジについて 】
動画ではネジを締める時はドリルで下穴を開けています。下穴はネジの長さよりやや短めの穴を開けています。私は写真のようにドリルにテープを付けてドリルを深く入れすぎないようにしています。(テープよりドリルストッパーを付けた方がいいのでしょうけど‥)
あと、元のペグと同じネジ穴位置のペグが手に入ったとして、付けようとしたところ、微妙に位置が違うのであれば、1度タイボンドで前のネジ穴を埋めてから新たに穴を開けるのが望ましいです。
古いギターで部分的にペグの動きがおかしいものはペグの取り付けが悪い場合が多いです。
【 補足説明3 : ブリッジピンホールの溝切りについて 】
使用した専用工具はギターワークスhttps://guitarworks.jpで購入しました。
商品名はブリッジピンホールソーです。
<溝切り時の注意点 >
ノコギリは厚みが薄いものと厚みがあるものの2種類を使っています。
ブリッジはローズウッドやエボニーなどの硬い木が使われています。
いきなり、厚みのあるノコギリを使うと真っすぐ切れない場合がありますので 面倒でも、厚みが薄いもので仮切りしてから厚みのあるノコギリを使った方がいいです。
動画では1弦~6弦の溝の幅を同じにしています。(6ヶ所とも厚みが薄いもので仮切りしてから厚みのあるノコギリで仕上げている)しかし、適正な方法としては、弦の幅に合わせて1弦側は狭い溝で6弦側は広い溝にするそうです。(自分が使う弦の幅に合った溝を切るのが最もよい)
【 補足説明4 : 傷の補修について 】
動画では木部が露出している傷にクリア塗装しています。
塗装の前にとの粉をすり込んでいますが、下の写真のものを使っています。
との粉は木部に塗料がしみ込まなくするための目止めですが、色が付いていて傷がごまかせるので好んで使っています。(この商品は生産終了しているみたいです。)
コンパウンド(研磨材)は米国スチュワート・マクドナルドから個人輸入したものです。https://www.stewmac.com
スチュワート・マクドナルドは日本のギター製作家の方がよく利用している店で日本人に対してとても対応がいいです。
だいぶ以前、円高で1ドル80円とかだった時に工具とか結構たくさん買い物をしていたので、今思えば買っておいてよかったなと思います。(余談でした)
【 その他 】
キダーを磨くのにレモンオイルを使用していますが、私が使用しているのはフリーダムのレモンオイルで私的にはこれが1番です。
最後にリペア後の写真を載せます。
F-15なのでたぶん当時15000円だったと思います。
このギターはヤフオクで2000円でした。ギターの状態はそれほど悪くなかったのですが、ポジションインレイが取れていたのでジャンク扱いでした。カスガの1972年製で旧ロゴだし、もったいないなと思ってポチってしまいました。悪い癖だと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。