ヤフオクでTAITO Type-X2本体のジャンク品(電源が入らない)を5,000円で買いました。
マザーボードを取り出して確認するとパーツの異常はなさそうなので、電源を手持ちのATX電源に交換したところ、起動に成功しました。
しかし、画面が赤い斑点だらけでとてもゲームができる状態ではありませんでした。
原因はビデオカード(GeForce7900GS)らしいのですが、TAITO Type-X2のビデオカードを別途購入するのは困難です。
そこで、市販のGeForce7900GSカードのBIOSをTAITO Type-X2のものに書き換えることにしました。
【ビデオカードの購入】
ヤフオクで探すとASUSやWinFastなどのGeForce7900GSが出ているのですが、1万円位していて買う気がしません。
よくよく調べると中古のDELLパソコンから抜き出したnVIDIA DCV-00161-N3-GPというカードが2,000円位であり、これのビデオチップはGeForce7900GSなので使えるはずと思い購入しました。
nVIDIA DCV-00161-N3-GPの外観はもともとType-X2に付いていたビデオカードと全く同じで以下に記載した方法でBIOSを書き換えてTAITO Type-X2の復活を成功させました。
しかし、この2,000円のカードもあまり状態が良くなく、動き始めに画面が赤い斑点が数個発生して、しばらくすると消えます。
今のところは使えていますが、そのうち寿命が来そうな気がしたので、予備のビデオカードがほしいと思っていたところ、やはり、中古パソコンから抜き出したNVIDIA SFPX71というカードが1,000円で売っていて、しかも状態もいいので落札しました。
このカードもビデオチップはGeForce7900GSですが基板の色は青です。
1度目のBIOS書き換えから半年位時間が経過してやり方をすっかり忘れていたので、覚え書きとしてブログに残すことにしました。
【注意事項】
ここに記載する内容は私個人の覚え書きのため、内容を参照してトラブルが発生しても一切責任は持ちません。あくまでも自己責任でお願いします。
【TAITO Type-X2用BIOSの入手】
オリジナルのGeForce7900GSを手持ちのwindowsパソコンに取り付けます。
GPU-Zというフリーソフトの「BIOS Version」という項目の右側のアイコンをクリックしてセーブします。
私の場合はオリジナルのGeForce7900GSがすぐに壊れてしまい、完全に表示できなくなってしまったため、ネットで検索してBIOSをダウンロードしました。
ネットでBIOSをダウンロードする場合は自己責任でお願いします。
【USB Memory Bootの作成】
フロッピーの時代にMS-DSOSの起動ディスクというのがありましたが、それのUSB版です。
「USB Memory Boot」で検索すれば、ツールの入手先や方法がわかります。
【NVIDIA BIOS Update用USB Memoryの作成】
「NVIDIA BIOS Update」で検索すれば、ツールの入手先や方法がわかります。
上記の起動用USB Memoryの中に「CWSDPMI.EXE」「NVFLASH.exe」「DOS4GW.EXE」 「Type-X2のBIOS」の4つのファイルを入れます。
【USB Memoryの起動】
手持ちのwindowsパソコンにビデオカードとBoot USBを指します。
パソコンを起動して、パソコンのBIOS画面を出します。
ブートメニューでUSBを選択します。
コマンドプロンプトで「dir」と入力してEnterでUSBの中身(4つのファイル)が見れます。
そのあとNVflashというプログラムでBIOSを書き換えるのですが、使用方法を複数のサイトを調べてると、異なる2種類の記法を見つけました。
記法1 : nvflash –index=X –protectoff
記法2 : nvflash –-index=X –-protectoff
違いはコマンドの頭の「-」と「--」の違いです。
とりあえず「-」の記法で作業を進めました。
nvflash –listと入力
コマンドが間違っていますというエラーが発生しました。
nvflash –-listと入力
これが正解で<0>GeForce 7900 GSと表示されます。
<0>はビデオカードの識別番号(index)で、作業を進める上でこの番号は重要です。
nvflash –index=0 –protectoffでEEPROMプロテクトを解除するのですが、またコマンドが間違っていますというエラーが発生しました。
ここで私は少し考えて…
nvflash –index=0 –-protectoffと入力したところプロテクト解除に成功しました。
–index=0はパラメータであり、–-protectoffは命令文です。
私はパラメータには「-」を使い、命令文には「--」を使うのではないかと考え、以下はこの記法で作業を進めました。
nvflash –index=0 –-save BACKUP.romと入力
ビデオカードの現在のBIOSをバックアップしました。
nvflash –index=0 -4 -5 -6 ELSA_TX2.ROMと入力
「よろしいですか?」と聞かれるので、小文字の「y」を入力します。
「ビデオカードを壊す恐れがあるけど、本当にいいの?」と作業者の心を折ろうとしますが、くじけずに大文字の「YES」を入力します。
「後悔しない?」としつこく攻撃されますが、小文字の「y」を入力します。
しばし待つと、「おめでとうございます。書き替えに成功しました。」となります。
nvflash –index=X –-protecton と入力してEEPROMプロテクトをONします。
USBを抜いて通常起動でwindowsが正常に立ち上がれば作業終了です。
TAITO Type-X2に取付けてゲームが起動することを確認します。
【最後に…】
ネットの記事を読むとGeForce7900GSでも成功しないカードもあるようです。
また、人によってはGeForce7900GTでも成功したというのもあります。
私が使っているnVIDIA DCV-00161-N3-GPは見た目がオリジナルと同じで、中古パソコン業者がDELLのPCから抜き出して、安く売っているのでお勧めです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。